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（３９）今年の収穫
今年も慌ただしく暮れようとしています。
色んな出来事がありました。

・映画の地を訪ね、南イタリアに行った事。
・その帰り、霧とエンジントラブルで２日間足止めを食らった事。
・ＣＭで初の声録りにあたふたした事。
・ワールドカップサッカーに熱狂した事。
・ほとんど初体験と言う仲間たちとオートキャンプに行った事。
・マジックショーとジョイント。
・始めて見るひまわり畑に２回も行った事。
・ドラキュラ伯爵になった事。
・はじめて深川めしを食べた事。
・横浜の花火を絶好のポイントで見られた事。
・高校の学園祭で私服に着替えて歩いていると、「お父さ〜ん！」と呼び止められた事。
・新技＜犬の放し飼い＞ができた事。
・バルーン教室を、初めてダンディＧＯキャラでやった事。
・ポッキーの種類の研究をした事。
・ダンディ's集会ができた事。
・ダンディバッジを手作りした事。
・静岡で１回限りの“三浦さん”。

ここからは、最近の出来事、
やっぱり「かくし芸」の指導　
今回はかなり熱が入りました。
異例の稽古期間に、内容も今までになくハイレベル
演者自身もかなりの気合の入りよう。
かけた時間と情熱だけ、伝わるものも大きい気がしました。
その後はクリスマスのイベントシーズン到来。
企業や個人のパーティ、デパートのクリスマス商戦、毎年恒例の施設訪問・・・
面白い出来事も一杯ありました。
・ホテルのパーティーで同じホールで同時に３人がパフォーマンスした事。
・おまけに歓談のじゃまにならにようにと、ＢＧＭ扱いされた事。
・ある大きな幼稚園で、ショーのあと３人の女の子が「キャンディＧＯ！」って言って握手しに来た事。
・大雪の降った遊園地でのイベントのステージが、なんとボクシングのリングだった事。
気がつけば、自分自身のクリスマスは結局出来ずじまい・・・あっ、ケーキは食べたな

仲間と忘年会の席で「今年の収穫」の話題になりました。
出来事ならいくらでもあるのですが、収穫となるといきなり言葉につまり・・・
答えに苦しみながらも、いくつか思いつきました。
★今年はかくし芸を含めて指導する機会に多く恵まれた事。
★色んなジャンルのパフォーマーと接して、新しいステージ作りへの可能性を感じた事。
★友人・知人からの依頼が多く、人のつながりの大切さをあらためて実感した事。

皆さんの１年はいかがでしたか？

それでは良いお年を！

2002.12.30

（３８）トンネルを抜けると・・・

５００人は超えるであろう人垣を前に立ち止まり、深呼吸する。
　このパワーに勝てるのか？
　楽しんでもらえるだろうか？
　拍手はあるだろうか？
　笑ってくれるだろうか？
　期待に応えられるだろうか？
くじけそうな気持ちを奮い起こす。
　いつもやっていることじゃないか・・・
　普段の調子でやればいい・・・
　楽しめばいい・・・
　皆が助けてくれる・・・
　俺ならできる・・・

　「楽しかった！」
　「面白かったよ！」
　「今年で５回目です！」
　「また来てください！」
　「ありがとう！」
皆の笑顔、報われる瞬間、
何人の人と握手を交わしただろう・・・
何人の人の励ましの声を聞いただろう・・・
こちらこそ、ありがとう！

そんな思いを繰り返し、４日間の大会は幕を閉じた。
やり抜いた充実感と疲労感の中、東京への帰路をたどる。
由比のトンネルを抜けた時だった。
「おっスゴイ！」思わず声を洩らした。
頂上を白く輝かせながら、悠々と大きく美しく
富士山が聳え立っていた。

パフォーマンスをやり終えた瞬間に似ていた。
体中の疲れが吹き飛んだ。

2002.11.15

(37)秋深し・・・

「こちらは初めてですか？」
仕事に行った先で、こんな質問を受けることがある。
しばらく思いをめぐらし「たぶん初めてです。」などと、あやふやな返事をする。（正直、思い出せない事が多い）
一度来た場所を忘れるとは、いい加減な薄情ものか、
もしくは、そうとう記憶力の悪い奴だと思われるであろうが、
しかし、ここで”言い訳”をさせて頂こう！

以前、地方の仕事といえば泊まりがけだった。
それに比べ今は、例えば沖縄や北海道でさえ日帰りの仕事が多くなってきた。
これには交通の便が良くなったことや時間の短縮、経費の削減など様々な理由があるのだが・・・
朝一番の飛行機に乗り、出迎えの車で現場に着く。
仕事が終われば、また車で空港に送ってもらい飛行機に乗る。
すなわち、現場への往復で終わってしまうのである。
これでは東京だろうが地方だろうが、どこに行っても同じ事で、
今何処にいるのかと言う印象が薄く、記憶に残すのは難しくなる。

仕事がら色んな所へ行く。
仕事とはいえ、せっかく来たのだから少しでもその土地の事を知りたいと思う。
そして僕にとって名所・旧跡をたずねることもさることながら、
うまいものにめぐり合う事こそ、その土地を記憶する最良の方法である事に気がついた。
「北海道の蟹みそは美味かった！」とか、「仙台の牛タンは絶品だった！」とか、
「浜松のあの店のうなぎは最高！」等、これまで記憶している所はほとんどが食べ物なのである。
そして、時にそのうまいものを食いながら「なんでこれが名産なのか・・・？」
と言う素朴な疑問から、実はその土地の歴史がひも解けることもある・・・のではないか？？？

交通の便は良くなり、反面、その土地に親しむ事が難しくもなってきた。
だけど、これからは少しでも時間があれば、うまいものを求めて彷徨ってみたい。
その土地のうまいものを一つは口にしてみたい。
そうすればその土地の事が印象深く記憶に残るだろう。
そして「たぶん初めてです。」などと言わなくなるだろう。

この頃妙に食欲がある。
食べる事ばかり考えている。
そうしてる間に、またお腹がすいてきた。

”秋深し、隣は何を食う人ぞ”

2002.10.12

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